時間や場所に縛られることなく、気軽にレッスンを受けることのできるオンライン英会話。
しかしその気になってはじめてみたものの、長く続かなかったという話もよく聞かれます。
一体なぜなのか。
オンライン英会話が続かない人の共通点やその理由について解説します。
オンライン英会話を続けれなかった人たちの体験談
英語力が伸びなかった
「英語力を伸ばすためにオンライン英会話を始めたのですが、2年間続けてみたものの、英語力が伸びていないと感じたので辞めました。レッスンは毎回受けていたのですが、復習をしっかり行わなかったことが原因だと思います。また、自分の英語力に合ったレッスンを受けていなかったことも原因かもしれません。」
レッスンが飽きてしまった
「最初は楽しくオンライン英会話を続けていたのですが、だんだんとレッスンが飽きてくるようになりました。同じフレーズを繰り返し練習するのも、あまり面白くなくて。また、講師との相性も悪かったことも、辞めた理由の一つです。」
費用が負担になった
「オンライン英会話の料金は、決して安くはありません。最初は、費用をかけてでも英語力を伸ばしたいと思っていましたが、続けるうちに費用が負担になってきました。また、忙しくてレッスンを受けられない日も増えてきたので、辞めることにしました。」
忙しくて続けられない
「仕事や家事などで忙しくて、オンライン英会話を続けるのが難しくなりました。レッスンは予約制なので、忙しくて予約が取れないこともありました。また、レッスンを受けている時間がもったいないと思うようになってきたので、辞めることにしました。」
これらの体験談から、オンライン英会話を辞める理由は、人によってさまざまであることがわかります。また、辞めた後も、英語力を維持するために、別の英語学習方法を検討している人もいるようです。
オンライン英会話が続かない理由で多いのはこの3つ
手軽にはじめられるのでキャンセルもしやすい
オンライン英会話はそのハードルの低さが魅力の一つです。
契約はすべてオンライン上で完結し、レッスンもオンラインという簡便さによって多くの人が受けやすい環境となっています。
しかしそれだけに、ちょっとした気分で辞めてしまったり、他の都合があるということで気軽にキャンセルしてしまいがちです。
普通の学校とは違って引き留められることもないので、すべては自分の意志によるものとなります。
なので軽い気持ちでのキャンセルが続くと、逆に再開をするきっかけもなかなかつかめなくなってしまい、徐々にフェードアウトしていってしまうという人が多くいます。
モチベーションが上がらない
とりあえず始めてはみたものの、たとえば自分が思っていたよりも基礎的な英単語や構文の知識などが欠けており、簡単なレッスンでもついていけないというケースがあります。
オンライン英会話は基本的に講師とのマンツーマンになるため、初歩的な聞き取りなどもままならずに最初からほとんど話ができない状態になると、それが本人にとってもストレスやトラウマとなり、大きなつまずきになってしまうのです。
そうなると英会話全般に対して苦手意識が生まれてしまうので、オンライン英会話を続けるモチベーションがなかなか上がってこない状態になり、続けられなくなってしまいます。
成果を実感することができない
はじめは英会話をできるようになりたくてレッスンを受けるので、それぞれに理想的な目標というものがあるでしょう。
しかし実際の自分の上達具合がその理想に追い付いていないと、続けられない大きな理由となります。
それは自分自身の能力の問題もあるかもしれませんし、あるいは仕事など他の都合によって思い通りにレッスンを受けられないということもあるかもしれません。
また英会話においては学ぶこと、つまりインプットと同程度に、自分が学んだことを実践するアウトプットが大切だと言われています。
ですがアウトプットをする場に恵まれなければ成果を実感することができず、モチベーションも下がってしまいます。
オンライン英会話を続けられない人の共通点
①受講時間がまちまち
学習は一般的に、同じペースで継続していくことが大切です。
しかし誰もがそう上手く予定を合わせられるわけではなく、他の都合に合わせると受講する時間がバラバラになってしまうこともあるでしょう。
ですが学習が習慣化しないことにはデメリットも多く、一度学んだことを忘れていて時間を無駄にしてしまうといったことも起こり得ます。
②次の予約をすぐにしない
英会話を学ぶには一定のペースを保つことが大切です。
特に一気に上達した場合には、集中して大量に時間を費やすことも必要になります。
ですが一度受けた後すぐに次の予約をしないと、延び延びになって予約を取るのが面倒になってしまったなんてこともありますよね。
滞りなく次の予約をすることが次のモチベーションにもなるので、それを疎かにするとあまり長続きはしません。
③好きな講師がいない
好きな講師と言っても、あくまで自分と相性の良い講師という意味です。
人それぞれに性格やペースがあるので、講師との相性は大切です。
しかしそうした講師を同じサービスで見つけることができないと、なんとなくペースが合わないままダラダラとレッスンを受けることになります。
そうなるとあまり上達することもなく、いつかは辞めてしまいます。
④教材を固定していない
英会話の上達にはすぐに伸びていく時期と、伸び悩みの時期があります。
そこで重要になるのは、ちょっと伸び悩んだからと言って簡単に諦めてしまわないこと。
特に同じ教材で学び続けることは大切で、中には本当に合わない教材というものもありますが、少し結果が出ないだけでコロコロと変えてしまうのはあまり良いことではありません。
そのたびに考え方・学び方も変えなければならず、結局は身にならないのです。
⑤進行を講師任せきり
英会話レッスンでは生徒側の積極性も大切だと言われています。
自分から発言して積極的にコミュニケーションを取ることで、柔軟で生きた英会話を学ぶことができます。
しかし講師任せでレッスンを受けていると、ただただ受け身になって自分で考えるということがあまりできないので、コミュニケーションの楽しさも感じられず、モチベーションは落ちていきます。
オンライン英会話を継続するコツ
目標をはっきりと決めておく
きっかけは英会話への漠然とした憧れであっても構いませんが、上達をして続けていくためにはしっかりと目標を定めることも重要になります。
海外旅行で海外の人とコミュニケーションを取りたいというのでも良いですし、TOEICなどの点数を目標とするのも良いでしょう。
ゴールがしっかりと定まることでモチベーションも上がり、続けられやすくなります。
目標はあまり長期的にならないものを
目標を立てることは大切ですが、あまりにも現在の自分とかけ離れた長期的なものになるのも良いことではありません。
ゴールがあまりにも遠くになると、それに近づいている実感を持つこともできず結局は長続きしません。
まずは身近で手の届きそうなところから、一歩ずつ実感が得られる程度の目標を持つようにするのが良いでしょう。
基礎学習はしっかりとしていく
英会話において基礎的な知識は重要です。
単語などの語彙もそうですし、基本的な構文も知っているだけでかなり上達に役立ちます。
逆に基礎が何もない状態だと、相手の言っていることもまったく入ってこないので、戸惑うばかりで上達の足掛かりすらつかめなくなってしまいます。
何事においてもですが、基礎的な英語の土台を作っていくことでステップアップもしやすくなるのです。
学びは毎日同じ時間、同じペースで習慣化させる
仕事などの都合に合わせると、レッスンを受ける時間帯やペースはバラバラになってしまいがちですが、あまりにバラバラだと学ぶ体制を習慣化させることができず、上達にはつながりにくくなります。
きちんと学びたい意思があるならば、少なくとも初期においては、オンライン英会話のほうを主体としてスケジュールを組んでいくのもありでしょう。
レッスンの成果を記録しておく
上達の実感を得ることは、学びにおいてぜひ意識しておきたい点です。
そうすることで現在の自分の位置や、過去の自分からどれくらい先へ進めているのかを客観的に知ることができます。
また記録して振り返ることで復習にもなり、それまでの経験をこの先へ生かしていくこともしやすくなります。
こうして明文化することで、現在の自分を把握しやすくするのです。
まとめ
オンライン英会話はキャンセルのしやすさやレベルのミスマッチ、上達の実感がなかなか得られないことなどによって、あまり続けられないという人もいます。
ですがここで紹介したコツなどを参考に、続けられるよう自分に合った方法をぜひ検討してみてください。
