カランメソッドは英語のスピーキング能力を短期間で向上させるのに効果的な学習方法と言われていますが、日本語を一切使わないため、ついていけなくなる人も少なくありません。
そこで今回はカランメソッドについていけなくなる人の特徴について解説します。
自分とカランメソッドの相性が気になる場合、参考にしてください。
「相性が悪くてもカランメソッドで頑張りたい!」そんな努力家の人に向けて、ついていけない時の対処法も紹介しましょう。
カランメソッドについていけない人にありがちな特徴
気楽に英語学習をしたい人
カランメソッドは駅前に数多くある英会話教室とはコンセプトが異なり、文法的だけでなく口語表現的にも正しい英語を身に付けることを目的としています。
話しかけられた際に、正しい文法と口語表現で即座に返答する必要があるため、
常に正しい英語を話すことを求められるため、気軽な英会話教室のようにはいきません。
全ての面で正しい英語が要求されるでしょう。
ジェスチャー付きで会話をして、相手にこちらの意図が伝わればいいと考えている人とは相性が悪いです。
できないことにストレスを感じる人
カランメソッドは英語ができないことを前提に、何度も失敗しながら学ぶスタイルです。
できないことにストレスを感じてしまうタイプの人は、講義中にずっと不満を感じながら学習することになるでしょう。
講義を始めて間もない頃は新鮮味もあって興味を持って講義を受けられますが、話を振られても上手く話すことができない状態が続くと気持ちが折れやすくなるでしょう。
正しさを求めるカランメソッドですが、1度で正解を求めるほど厳しいスタイルではありません。
英語の基本的な文法を知らない人
カランメソッドは中学生がやるような英語の基礎の基礎から教えてくれるわけではありません。
SVOなどの極めて基本的な文法について手取り足取り教えてくれることはないため、本当の初学者は最初の講義で脱落してしまうこともあるでしょう。
授業スピードが早いところも初学者には辛いところです。
詰め込み教育のような一面もあるため、知識を次々に教え込まれます。
カランメソッドで学ぶなら最低でも基本的な英語力を身に付けておくべきです。
小学校のドリルのような繰り返し学習が人が手な人
考えずにすぐ返答が出てくるように同じようなやり取りを何度も繰り返すため、学習に飽きてしまうことがあります。
会話の流れを事前に解説して、その流れに沿った会話を自然にできるまで反復します。
慣れてしまえば難しいと感じることはありませんが、すでに身に付いたと感じる会話のやり取りを何度もやらされると苦痛に感じることもあるでしょう。
モチベーションを高く保って講義に取り組むことが難しいです。
学んだことを自宅で復習したくない人
前述したとおり、カランメソッドは反復学習を基本にしています。
ネイティブ並みにスムーズな会話のやり取りを求められるため、自宅で復習することも求められます。
プライベートタイムを十分に確保できない社会人や、アパートなど声を出しにくい環境で暮らしている人にとっては満足に復習することができず、講義についていけなくなるでしょう。
それまでの講義の内容は習得済みとして次の講義内容が組まれるため、復習できないと致命的です。
自分で学習のペースを制御できない人
カランメソッドは他の学習よりもペースが早いです。
宣伝されているような短期間で英語力が身に付くように講師側も全力で教えてくれます。
しかし、そのモチベーションについていけなくなる場合もあります。
そんな時、ペースを落としてくるよう講師に提案できないと挫折の原因になるでしょう。
無理なペース配分で学習を続けると必ずどこかで破綻します。
カランメソッドを受けるならペースを落としてくれるよう講師にお願いできるメンタルが必要です。
経済的な余裕がない人
カランメソッドは講義を進めていくと新しい教材を購入するように言われることがあります。
利用者の要望に合わせて教材を変えたり、最新の教材に替えることでより高い学習効果を目指します。
新しい教材を利用するためには教材費を支払うことになります。
カランメソッドの授業料は決して安くないため、追加で様々な教材費の支払いを求められるのは大きな負担です。
経済力に乏しい学生さんにはとくに厳しいでしょう。
カランメソッドについていけない人が知っておくべき対処法
英語学習をする目的を常に意識してモチベーションを上げる
苦しい時にメンタルが折れてしまうと立ち直れなくなるので、常にモチベーションを高く保つように意識しましょう。
モチベーションを上げるためには英語を学ぶ目的を明確にすることが大切です。
留学やキャリアアップなど輝かしい未来をイメージして、辛い時間帯を乗り越えてください。
英語学習の時間を捻出する
カランメソッドは復習が大事なので、自宅以外の場所でも英語学習ができるように工夫しましょう。
スピーキング能力を高めるには実際に英語を口に出すことが大切ですが、心の中で会話のやり取りを繰り返すだけでも学習効果があります。
通勤通学の電車の中で、やり取りを録音した音声ファイルを再生しながら心の中でシャドーイングをするなど色々試してください。
基礎力を十分に見つけてから申し込む
カランメソッドは英語初学者には厳しい学習方法です。
足場の無い壁を上ることはできないため、足場となる基礎力を習得してからカランメソッドに申し込みましょう。
とくに文法に関する基礎は重要です。
中学英語から学んでください。
話し言葉と書き言葉の違いを学んでおく
英語は日本語と違って話し言葉と書き言葉が大きく異なります。
文章の文字を一字一句発音することはなく、一部の文字の発音が省略されたり、音が変わってしまう場合があります。
こういった知識もしっかり学んでおきましょう。
発音は単語単位で覚えるよりも、文章単位で覚えることが大切です。
よくあるフレーズにおける音の変化を数多く学べばネイティブの発音に面食らうこともありません。
語彙力を身に付ける
言語学習の基本は単語です。
単語を知らなければカランメソッドを使った英語学習のスタートラインにすら立てないでしょう。
語彙力を身に付けるには何度も単語を目にすることが大切です。
単語帳もいいですが、飽きがくるので動画なども活用して趣向を変えながら学習してください。
カランメソッドと相性が悪い人はどうすればいいのか?
できないのは当たり前と開き直って続ける
カランメソッドは学習方法が単調だったり、日本語によるフォローが一切無いなどの学習を続けるうえで大きな障壁があります。
学び始めた頃の学習効率が悪いデメリットはどうやっても解消できないため、開き直って深く考えず続けてみましょう。
どんな学習方法にでも言えることですが、続けることで突然学習効率が上がることがあります。
不安でも続けることが大切です。
補足的な学習に留める
数ヶ月続けてもカランメソッドの効果が確認できない場合は、ペースを落として補足的な学習に留めるようにするのも選択肢のひとつです。
より初学者向けで、講師が日本語でフォローしてくれる英会話スクールなどに入り基礎力を身に付けます。
その間はカランメソッドの講義を減らすか中断することになるでしょう。
ネイティブの英語がある程度聞き取れるようになったらカランメソッドを再開します。
他の英語学習を試してみる
カランメソッドとは絶対に合わない、これ以上続けても効果が出るとは思えないと感じた場合は他の英語学習メソッドを試してみましょう。
基礎力が圧倒的に足りていない場合はカランメソッドを続けても効果は期待できません。
思い切って止めることも場合によっては大切です。
まとめ:カランメソッドは継続が大事!基礎力を身に付けて粘り強く取り組もう
カランメソッドは講義中に英語しか使わないため、日本人には厳しい学習方法です。
短期間でスピーキング能力を高められると宣伝されていますが、基礎的な文法と語彙力が求められるため本当の英語初学者には続けることが難しいです。
英語独特の話し言葉の癖を学んだ上で取り組んでください。
最初は学習効率が低いですが粘り強く続けることで高い効果を実感できるでしょう。