近年の日本では晩婚化が進んでいると言われ、女性でも結婚しないという選択をする人が増えていると言われています。
その中には一生独身のままでいることを決めたという女性も。
その道を選ぶ理由は人それぞれですが、一方でそれを見て「ずるい」と言われることもあるのだそう。
一体なぜ「ずるい」と言われてしまうのか、その理由について紹介します。
結婚しない女性がずるいと言われる理由5つ
まずは結婚しない女性が「ずるい」と言われる理由について見ていきましょう。
誰に迷惑をかけているわけでもないのに、なぜ周りからそう言われてしまいがちなのでしょうか。
時間やお金を自由に使える
独身女性は学校を卒業するなどして新卒で就職し、そのまま仕事を続けているという人がほとんどではないでしょうか。
結婚をした女性の多くは仕事を続けていたとしても、その収入は家庭や子供のためなど、家の支出に必要なものとなります。
ですが独身ならば稼いだお金は基本全部自分のために使える。
そんな羨ましさもあるようです。
産休などでキャリアがストップしない
結婚した女性にはだいたい、出産と育児というイベントが訪れます。
それ自体は素晴らしいことですが、産休、育休などが普及し始めているものの、仕事のキャリアとして考えればまだ現代日本においてはブランクとなってしまうことは否めません。
仕事に真剣にやりがいを感じている人からすれば、そのブランクは悔しいことだと言えるでしょう。
家事や育児の手間がない
家事や育児はどうしても仕事と比べると軽く見られがちですが、実際には一日中、ひいては寝ている間さえも勤務時間と言え、心休まる時がないとも言われています。
その割に男性からの理解は少なく、精神的に参ってしまうという女性は少なくありません。
そうしたハードさを経験しないというのも、「ずるい」と言われる理由の一つかもしれません。
姻族やママ友との付き合いがない
結婚は二人だけの関係ではなく、相手の家族とも関係を結ぶことだと言えます。
その結果、相手方の親戚との付き合いも増え、新年会やお盆、結婚式などのお付き合いもしなければならなくなります。
また子供ができたならママ友同士の付き合いも。
どちらも必要なことではあり、合わなければやめればいいというものではないので大変です。
妬まれている
また純粋に妬まれているということもあるでしょう。
結婚していないということは恋愛も自由で、これから新しい出会いがあるかもしれません。
結婚をしてると恋愛禁止も当然ながら、家庭を傷つけないために守るべきことがたくさんできてしまいます。
そうした縛りのない自由さから、つい独身が妬ましく見えてしまうこともあります。
一生独身の女性が年々増加している
こうした理由もあってか、近年では結婚しない女性が増加傾向にあることが様々なデータからも見ることができます。
内閣府の調査によれば、未婚率が1975年には2%程度だったのに対し、2020年の調査では17%以上になっています。
また他の機関による調査でも、生涯結婚の意思がない女性は1987年には5%弱だったにもかかわらず、2015年には8%とほぼ倍増しています。
全体として見ると低い数字に思えるかもしれませんが、この調査は18歳から34歳までの未婚女性を対象としたものです。
独身のままある程度の年齢になったので諦めてしまったのではなく、はじめから結婚するつもりがないと考えられます。
それだけ女性の意識も変化してきていると言えるでしょう。
結婚しない女性の心理とは
次に結婚しない女性の心理について考えてみましょう。
なぜ彼女らはあえて結婚しないことを選択し、またどうして、そう考える女性が増えてきているのでしょうか。
仕事や趣味が充実している
これは現在の仕事や趣味が充実していて、結婚する必要性を感じられないというものです。
それこそ4、50年も前の日本であれば男女ともに結婚することは当たり前であり、人生の最終目標とされることも多くありました。
しかし世の中の価値観が変わっていく中で、現状が充実しているならば、結婚する意味も感じられなくなったのです。
自分のペースで生活したい
結婚というのは、言ってしまえば自分以外の人たちと共に生活するということでもあります。
それは夫もそうですし、子供が生まれれば子供とも、場合によっては親と同居するということもあるかもしれません。
自分一人であれば気分でその日の予定を変えることができても、結婚すれば周りに合わせることも必要になるでしょう。
結婚後の手続きが面倒
結婚に関係する手続きは意外と面倒なものです。
婚姻届などは簡単なほうで、住む場所が変わるならば各自治体への届け出や、会社、会員登録なども変更が必要です。
さらに女性にとって大きいのが、名字が変わってしまうこと。
様々な個人情報の名前を変えなければいけませんが、そのために結婚した証明も必要になるなど、手間もお金もかかります。
子供や子育てに苦手意識がある
結婚したならば一般的な家庭ならば子供を産み、育てるというのが自然な流れではあるでしょう。
しかし当然誰もが子供好きというわけではなく、中には苦手とする人だっています。
また子供そのものは好きであっても、育児の苦労などを知っていればできる自信がない人もいて当然でしょう。
そうした女性たちにとっては、結婚の二の足も踏んでしまうものなのです。
結婚しない女性の不安とは
ここまで結婚しない女性の良い点などについて多めに紹介してきましたが、もちろん一生独身でいることはメリットばかりではありません。
将来に向けた不安など、良いことばかりではないのです。
老後
まず一番に挙げられるのが、老後の心配でしょう。
日本人の寿命は延び続ける一方で、定年となる60歳や65歳でも、まだ寿命の半分を少し過ぎたくらいといったところ。
その先もまだ長い人生があります。
しかし体は弱っていくばかりで、精神的にも不安になるでしょう。
そんな時支えてくれる子供やパートナーがいないのは心配だと言えます。
世間の目
時代は多様化へ進んでいるとはいえ、まだ結婚は男女がいずれたどり着くものとして多くの人に根強く考えられています。
特に女性は結婚することが幸せという価値観が古くからあり、年配にはそれを当然とする人もまだまだ多いでしょう。
そんな中で顔を合わせるたびに結婚のことを言われるとしたら、かなり居心地は悪いはずです。
孤独感
結婚というのは愛する男性と生活を共にし、苦しみも喜びも共に分かち合っていくというものです。
子供が生まれればその喜びはさらに増えていくでしょう。
一生独身でいるということは、少なくともそうした生涯を共にするパートナーはいないということになります。
普段は平気でも、突然誰かに頼りたくなった時、一番近くに誰もいないというのは寂しいことかもしれません。
社会的な信用
結婚は社会的な信用を大きくするとされており、特に社会人では結婚することで周りの評価も変わってくると言われることがかつては多くありました。
近年でこそ、そこまで露骨に評価が変わることはなくなりましたが、しかし単純にカードを作る時などでも、家庭を持っているかどうかで審査結果が変わるとも言われます。
独身のままだと、信用されるのに努力が必要という側面はあるでしょう。
結婚しない方が幸せかもしれない女性の特徴
最後に、独身のままでいることが向いている女性についても触れておきましょう。
以下に紹介するような女性ならば、結婚しないほうがむしろ幸せな人生を送れるかもしれません。
経済的に自立している
仕事をしていてキャリアも重ね、それなりの地位と収入を得ている女性ならば、あえて結婚する必要はないかもしれません。
男性に経済的な支援をしてもらう必要がないことはもちろん、現在の日本では安定した収入さえあれば様々な保障を受けて一人で生きていくことも可能です。
自分で稼いだお金は自分のためだけに使うほうが、幸せになれるかもしれません。
自分で人生の決断ができる
結婚願望の強い女性の中には、誰かに引っ張ってもらうほうが楽と考えてその選択をする人もいます。
何かを決めたり、考えたり、責任を取るのが苦手で、それよりは誰かに付き従いながら支えるというほうが得意という人もいます。
しかしすべてを自分で考え、決め、責任を取ることのできる女性ならば、誰の力も借りず一人で生きていくほうが楽ということもあります。
何にも縛られたくない
結婚するということは、基本的に家庭を左右することは夫と判断を分け合うことでもあります。
時には自分が望まない方向に、相手の望みによってなることもあるでしょう。
そうしたことが苦手だったり、自分のことは自分で決めたい。
あるいは何ものにも縛られずに自由に生きたいという人は、一人のままでいるほうが楽しい人生を送ることができるでしょう。
社会で活躍していたい
現代日本においては、女性にとっての結婚はまだ残念ながらハンデとなり得ます。
出産や育児などでキャリアにブランクができれば、同期の男性と差がついてしまったり、ある程度から上へは行けないということもあるでしょう。
仕事に生き、社会で活躍し続けたいと考える女性は、独身のままでいることも一つの選択です。
結婚しない女はずるいと言われる理由とは?まとめ
結婚しないことが「ずるい」と言われることもある独身女性。
確かに結婚するよりも恩恵を受けることがあり、人によってはずるく見えることもあるでしょう。
ただ誰もが結婚しないのが正しい選択かと言えばそんなことはなく、経済状況や性格、人生設計などによっても変わると思います。
よくよく考えて、最適の選択をしたいものですね。