突然ですが、あなたは占いの結果を信じていますか?
手相占いの根拠ってない?タロット占いの根拠は?四柱推命や星座占いも根拠はないんじゃないの?など
「占いの存在を否定するわけではないけど、根拠がなければ信じられない」と、占いの科学的根拠があるのかないのかについて知りたい方も多いはず。
きっと運命や神秘的な力や宇宙意識など、曖昧でオカルティックな説明を受けたところで、けむに巻かれたような気分で納得できないことでしょう。
ここでは、科学的なもの・実在がハッキリしているものじゃないと信用できない!という読者の皆さんとともに、各占いの科学的根拠に迫っていきたいと思います!
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命術(めいじゅつ)の科学的根拠とは?
命術とは、四柱推命・九星気学・数秘術・算命学・占星術など。おもに生年月日などの、占いたい対象の「生まれ」に関する情報で行う占術です。
星や宇宙などの自然の摂理に当てはめて、その人が持った先天的な性質や宿命がわかるものとされています。
命術の鑑定結果は実証できるの?
正直なところ命術は、ハッキリとした科学的根拠とは程遠いです。しかしインチキかというとそうでもありません。
雑誌やテレビの星座占いを見て、「当たってるようなそうでもないような…」と、ぼんやりした納得感を得たことはありませんか?
あくまでも科学的に分析するのであれば、命術による占いは「バーナム効果」を活用していると結論づけられます。
これは、よく考えれば誰にでも言えることを、当事者だけに当てはまるように思い込ませる心理学効果です。
「あなたは今人に言えない悩みごとがありますね?」「今までの人生でつらい別れを経験していませんか?」など、誰にだってありそうなことでも、卓越した話術で問いかけられたらドキッとするもの。
命術による占いは、それを巧妙に仕込んでいると分析できるのです。
あるいは、他の心理学テクニックで、相談者に自分から結論を引き出させるよう、うまく誘導しているのかも…。
ただしこれは、命術が科学的に証明しようもないものだから、そう結論づけざるを得ないという側面もあります。
もし命術が本当に、神秘的な力で行われるものだとすれば…。必ずしも心理学的テクニックを利用したインチキだなどとは言い切れません。
卜術(ぼくじゅつ)の科学的根拠とは?
卜術(ぼくじゅつ)とは、タロットカード・水晶・ダウジングなど。神秘的な力が込められたとされるアイテムを媒介にして行う占術です。
元をたどれば古代中国にて、亀の甲羅に熱を加えて生まれるヒビの形を見ることによって占われていたとされています。
卜術の鑑定結果は実証できるの?
カードやパワーストーンを用いた卜術は、多くの占い師もそう言う通り「インスピレーション」としか言いようがなく、これも科学的根拠に乏しいです。
ダウジングは人の無意識下における筋肉の反応「不覚筋動」によるものである科学的には説明されており、これもまた占い師のインスピレーションの産物にすぎないのです。
しかしなぜ、これらの占いが「当たる」と感じられるのでしょうか?
それは、占い師が「コールドリーディング」を利用しているからだと推察されます。
コールドリーディングは、会話相手の反応を注意深く観察し、考えを読み取る心理学テクニックです。
例えばタロットカードは、引いたカードの持つ意味を占いの対象の情報と照らし合わせ、過去・現在・未来を占っていくことになります。
1枚ずつカードを見せて相談者の表情や会話などをじっくり探っていけば、おのずと考えていることも、過去の経験や現在の悩みも見えてくるものなんです。
スキルの高い占い師なら人並み外れた洞察力から、次に起こることや悩みの解決方法も、コールドリーディングを通して論理的に導き出すことが可能。
それが的中したのであれば、オカルト的な力ではないものの、占いとしての役割を大いに果たしてくれたと思っていいのではないのでしょうか?
相術(そうじゅつ)の科学的根拠とは?
相術とは、姓名判断・手相占い・風水など。実体あるものの姿かたちを見て行う占術です。
そのものの形が変われば、それ次第で運勢も変わるものとされています。
相術の鑑定結果は実証できるの?
相術については、ある程度科学的根拠のある占術だと言えます。
まず姓名判断や人相や骨相は、名前や外見といった、他人からの印象を大きく左右するものを分析するもの。
優しそうな印象は人を集め、強そうな印象は頼られる・委縮される。
このように、「相」によって人の態度は変わり、それによって本人の振る舞いも変わり、ひいては人格形成も人生の歩み方も変わっていきます。
手相は、多くの人の手相データを統計的に集めたうえで行われるもの。
似た習慣を持つ人は手のシワが似通う、似た健康状態の人は肉付きも似通ってくるはずです。
したがって科学的に見れば、手相占いはデータにもとづいた分類を行っていると結論づけられます。
風水もまた立派な科学的根拠があるものです。
例えば北東を「鬼門」とし、水回りや玄関を配置してはならないとされていますが、北東と言えば特に日当たりが悪くなりがちな方角。
湿気が多いとカビが生えやすく、細菌が繁殖し、住人の健康を害します。だから北東は清潔に保ちやすい構造にして、家を設計するべきなんですね。
このように相術については、占い師が意識しているかどうかは定かでないですが、教訓にも似た科学的根拠のあるものが多く、科学的に追究するとかなり興味深い分野なんですよ。
たとえ根拠がなくとも、人はなぜ占いを信じるのか
説明してきた通り占術によって違いはあるものの、占いの根拠は科学的に証明可能です。しかし、それでもなぜ人は占いを神秘的な営みとして信じるのでしょうか?
脳科学で指摘されているのは、「的中した」という経験が、外れた経験以上に色濃く印象に残るから。
10回の外れた経験以上に、1回の当たった経験は、占いを信じる根拠として強い力を持ちます。
それ以外にも、「占い師が欲しい言葉をくれるから信じたくなる」という人も多いです。
それが当たろうが外れようが、心が弱っている時は特に、心の底で望んでいる言葉を授けてくれる相手に縋りたくなるもの。
相談者のメンタルケアという意味でも、意図的に都合のいいことを占い結果として教えてくれる電話占い師は多いです。
占いは理にかなったものである
ご紹介した通り、占いには心理学テクニックが巧みに仕込まれています。
これはけっして悪いことではなく、心理学テクニックを使いこなすスペシャリストのサポートを受けて、自分自身や未来と向き合うことができるのが占いだと、そう考えることもできるのではないでしょうか。
「相術」の項目で触れましたが、占いの中には立派な科学的根拠や科学的法則のうえに成り立っているものもあります。
そして「科学的に正しいから」、「他の人がそうだったから」よりも「占い師さんが言うから」という理由の方が、素直にその教えを守れる人が多いんです。
子どもに「食べ物を粗末にしてはいけません」と言うよりは、「もったいないお化けがでるよ」と言う方が効果的ですよね。
それと同じように、時には神秘的なものの力を借りて説得した方が、効果的に人をいい方向へと導いて行けるというわけです。
したがって、占いとはけっしてインチキではなく、理にかなったものだと言うことができるでしょう。
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占いの科学的根拠についてのまとめ
以上、「命術の科学的根拠」「卜術の科学的根拠」「相術の科学的根拠」について解説しました。
スピリチュアルやオカルトな雰囲気に包まれた占いは、科学が目覚ましく発達した現代において、怪しい存在として捉えられています。
しかし、改めて分析してみると、立派な科学的根拠によって説明しうるもの。
そして、時には科学以上に信頼を置ける存在にもなり得ます。
現実主義に偏りがちな現代だからこそ、確かな力を持つ占いの手を借りるのもアリなんじゃないでしょうか?