法人カード・ビジネスカードおすすめランキング13選!還元率など徹底比較

法人カードはどれがおすすめ?

どのカードを選べばいいのかわからない!

法人カードを作ろうと思っても種類が多く、悩んでいる人もいるでしょう。

自社に適した法人カードを選ぶためには、利用目的や自社の状況を把握しておくことが大切です。

法人カードにはそれぞれに特徴があり、どのカードも一長一短があります。

この記事では、おすすめの法人カードや選ぶ基準、審査で見られるポイントについて詳しく解説していきます。

法人カードの導入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

目次

法人カードは「ビジネスカード」と「コーポレートカード」の2種類に分けられる

そもそも法人カードとは、個人事業主や企業など法人向けに発行されるクレジットカードのことです。

一口に法人カードといっても、「ビジネスカード」「コーポレートカード」の2つに分かれます。

ビジネスカード:個人事業主や中小企業向け
コーポレートカード:大手企業向け

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ビジネスカードとは?

ビジネスカードとは、個人事業主や従業員数が20人以下の中小企業向けに発行されるクレジットカードのことです。

引き落とし口座は法人口座しか選択できませんが、個人事業主やフリーランスの方でも審査に通る可能性があります。

限度額はやや低めで、発行枚数もあまり多くないため、事業規模の小さい中小企業向けのクレジットカードと言えるでしょう。

ただし、コーポレートカードよりも特典が豪華で、ビジネス向けのサービスが充実しています。

コーポレートカードとは?

コーポレートカードとは、従業員数が20人以上の事業規模の大きい企業に発行されるクレジットカードのことです。

限度額が高く、発行枚数が多い点が特徴で、社員一人ひとりが利用できる「社員カード」を発行できます。

年会費はビジネスカードと比べて高額ですが、経費として計上できるため、税金対策としても効果的です。

また、自社の福利厚生に役立つ特典も充実しています。

法人カード・ビジネスカードは何を基準に選ぶ?

法人カードは非常に多くの種類があるため、迷っている人も多いでしょう。

「選び方がわからない」と困っている人は、以下を基準にして選んでみてください。

法人カードを選ぶ基準

  • 年会費で選ぶ
  • 申し込み基準で選ぶ
  • ポイント還元率の高さで選ぶ
  • 優待サービスや特典で選ぶ
  • 資金調達が可能なカードを選ぶ
  • 審査のハードルで選ぶ

それぞれ詳しく解説していきます。

年会費で選ぶ

個人カードと同様に、法人カードにも年会費が無料のカードと有料のカードがあります。

法人カードであっても永久無料で使えるカードもありますし、初年度のみ無料になっている場合もあります。

限度額や発行枚数が多く、特典が豪華な法人カードは、10万円以上の年会費がかかることも珍しくありません。

ただし、法人カードの年会費は経費に計上できるため、税金対策として年会費の高いカードを選ぶ方法もあります。

申し込み基準で選ぶ

申し込み基準も、法人カードを選ぶ上で重要なポイントです。

法人カードにも申し込み基準がそれぞれに定められているため、条件をクリアしているカードを選びましょう。

また、法人カードの審査では信用情報だけでなく、会社の設立年数や経営状況も判断材料として見られます。

ポイント還元率の高さで選ぶ

法人カードでも個人カードと同様に、ポイントが貯まります。

貯まったポイントは消耗品や備品の購入に利用できるため、上手に活用すれば経費削減につながるでしょう。

ただし、法人カードは個人カードよりも、ポイントの還元率が低めに設定されています。

個人カードなら5%を超えるケースもありますが、法人カードは0.5%程度が普通で、高くても1.0〜1.5%程度です。

優待サービスや特典で選ぶ

法人カードには、さまざまな優待サービスや特典が用意されています。

海外旅行保険や空港ラウンジ、レンタカーなど、ビジネスシーンで役立つサービスばかりです。

ただし、カードによって特典は異なるため、自社に必要なサービスが利用できるか確認しておきましょう。

上手く活用できれば、年会費が高くてもお得に法人カードを利用できます。

資金調達が可能なカードを選ぶ

法人カードの種類によっては、資金調達や資金繰りに役立ちます。

キャッシング機能が付いている法人カードも多く、銀行から融資を受けるよりも気軽に資金調達が可能です。

また、法人カードの支払いは決済から1〜2ヶ月後になるため、手持ちの資金が厳しいときにも支払い猶予ができます。

キャッシュフローに余裕がない場合は、分割払いやリボ払いに対応している法人カードを選びましょう。

審査のハードルで選ぶ

法人カードも個人カードと同様に、審査のハードルはカードよって異なります。

法人カードの審査で見られるポイント

  • 設立年数
  • 経営状況・支払い実績
  • 代表者の信用情報

前年度が赤字だから審査に通らない、というわけではありません。

目安として設立年数が3年以上で、代表者が過去に金融事故を起こしていなければ、審査に通る可能性が高いです。

また、法人カードごとに申し込み基準が定められているため、条件を満たしているカードを選びましょう。

法人カード・ビジネスカードおすすめ13選の比較表

スクロールできます
JCB一般法人カード三井住友カード ビジネスオーナーズ三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードUPSIDER法人カード楽天ビジネスカードライフカードビジネスライトプラスダイナースクラブビジネスカードAirカードNTTファイナンスBizカードレギュラーセゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードETC協同組合ガソリンカードラグジュアリーカード チタン
年会費1,375円(税込)
※初年度無料
永久無料5,500円(税込)36,300円(税込)永久無料2,200円(税込)永久無料27,500円(税込)5,500円(税込)
※初年度無料
永久無料永久無料永久無料55,000円(税込)
ポイント還元率0.5%~1.0%0.5%~1.5%0.5%0.3%〜1.0%1.0%1.0%~5.0%0.5%1.0%1.5%1.0%0.5%1.0%
国際ブランドJCBVISA
Mastercard
VISA
Mastercard
American ExpressVISAVISAJCB
VISA
Mastercard
Diners ClubJCBVISAAmerican ExpressMastercard
利用限度額10〜100万円500万円500万円上限なし10億円300万円10〜500万円上限なし10〜100万円40〜80万円500万円上限なし9,900万円
発行スピード2〜3週間最短3営業日1週間程度5週間程度最短3営業日最短5営業日最短3営業日1〜2週間3週間程度2〜3週間最短3営業日1〜2週間最短5営業日
ETCカード無料550円(税込)550円(税込)550円(税込)550円(税込)無料無料無料550円(税込)無料無料無料

法人カード・ビジネスカードおすすめ13選!

法人カードはそれぞれに特徴があり、中小企業や個人事業主、フリーランスなど、事業規模や従業員数によっておすすめの法人カードは異なります。

コストを抑えたいなら永久無料のカード、出張が多いなら旅行保険や空港ラウンジの優待サービスが充実しているカードなど、自社の状況に合わせて選びましょう。

法人カードごとに特徴やメリット、デメリットを詳しく解説していきます。

JCB一般法人カード:ETCカードを複数枚発行できる

年会費1,375円(税込)
※初年度無料
ポイント還元率0.5%〜1.0%
国際ブランドJCB
利用限度額10〜100万円
発行スピード2〜3週間
ETCカード無料

JCB一般法人カードは、中小企業や事業規模の大きい個人事業主におすすめの法人カードです。

ETCカードや追加カードを複数枚発行できるため、従業員それぞれにカードを発行できます。

また、本カードだけでなく、すべてのカードに最大3,000万円の旅行保険が付くため、出張時にも安心です。

支払いを一本化できるため、経費の管理が楽になりますし、最長15ヶ月分の明細をいつでも確認できます。

Amazonやビックカメラ、スターバックスなど、多くのお店でポイントが最大10倍になるため、ポイント還元率を重視している人にも向いています。

年会費は初年度のみ無料で、2年目以降は1,375円と非常にリーズナブルな金額です。

ビジネスシーンに利用できる優待サービスや福利厚生に利用できる特典も多いため、はじめて法人カードを発行する場合はJCB一般法人カードを検討してください。

三井住友カード ビジネスオーナーズ:年会費永久無料でポイントサービスが充実

年会費永久無料
ポイント還元率0.5%〜1.5%
国際ブランドVISA
Mastercard
利用限度額500万円
発行スピード最短3営業日
ETCカード550円(税込)

三井住友カード ビジネスオーナーズは年会費が永久無料の法人カードですが、ポイントサービスが充実しています。

個人カードと併用することでポイント還元率1.5%と非常に高く、クレジットカードでの支払いが多い中小企業や個人事業主におすすめです。

最大で2,000万円の海外旅行保険が自動で付くため、保険料の削減にもつながります。

また、国内外1,000ヶ所以上の契約宿泊施設やスポーツクラブ、人間ドック、英会話学校などを特別価格で利用できる福利厚生代行サービスも利用できます。

年会費は無料なので、これから事業を大きくしたいフリーランスにも向いているでしょう。

三井住友カード ビジネスオーナーズ公式サイト

三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド:ワンランク上の優待サービスを受けられる

年会費5,500円(税込)
ポイント還元率0.5%
国際ブランドVISA
Mastercard
利用限度額500万円
発行スピード1週間程度
ETCカード550円(税込)

三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドは、ビジネスサポートサービスが充実している使いやすい法人カードです。

年会費は5,500円ですが、先ほど紹介した「三井住友カード ビジネスオーナーズ」よりもワンランク上のサービスが用意されています。

また、以下のようなサービスをお得に利用できます。

  • アスクルサービス
  • 日産レンタカー
  • タイムズ カー レンタル
  • アート引越センター
  • サカイ引越センター
  • ラク越・引越革命

ゴールドランクの法人カードなので、一般ランクよりも優待サービスや特典が豪華になっています。

レンタカーの割引サービスや全国主要空港のラウンジが無料で利用できるなど、移動の多い人に中小企業や個人事業主におすすめです。

三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド公式サイト

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード:ステータス重視の人にオススメ

年会費36,300円(税込)
ポイント還元率0.3%〜1.0%
国際ブランドAmerican Express
利用限度額上限なし
発行スピード5週間程度
ETCカード550円(税込)

ステータス重視の人には、メタル製カードのアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードがおすすめです。

カードの素材だけでなく、優待サービスで利用できるレストランや最大1億円の旅行傷害保険など、ハイクラスな特典が用意されています。

利用限度額に上限はなく、経営者向けのサービスも充実しているため、年会費以上の価値があるでしょう。

追加カードは1枚ごとに利用限度額を設定可能で、メタル製カードも1枚のみ追加で発行できます。

プライベートでも利用できる、ステータス性の高い法人カードを探している人にぴったりの1枚です。

UPSIDER法人カード:中小企業向け!発行枚数が無制限で3日以内に発行可能

年会費永久無料
ポイント還元率1.0%
国際ブランドVISA
利用限度額10億円
発行スピード最短3営業日
ETCカード

UPSIDER法人カードは、将来的に上場を目指している中小企業におすすめの法人カードです。

利用限度額は10億円と非常に高いですが、年会費は無料となっています。

従業員の不正利用防止に力を入れており、日次や月次、取引ごとの上限金額、通貨、利用期間をカードごとに細かな設定が可能です。

また、不正利用が発生した場合は、2,000万円まで補償してくれます。

発行枚数無制限や年会費、発行手数料はすべて無料で、無駄なコストを抑えたい人にも向いているでしょう。

最短3営業日で発行できるため、今すぐに法人カードを用意しなければいけないシーンにも役立ちます。

楽天ビジネスカード:楽天経済圏の活用でお得に利用できる

年会費2,200円(税込)
ポイント還元率1.0%〜5.0%
国際ブランドVISA
利用限度額300万円
発行スピード最短5営業日
ETCカード550円(税込)

楽天ビジネスカードは、個人事業主やフリーランスにおすすめの法人カードです。

個人カードとの併用でポイント還元率が最大5.0%と非常に高く、法人カードの中では圧倒的な数値を誇ります。

楽天市場や楽天トラベルなど、楽天系サービスを普段から積極的に利用している人は、大きな恩恵を受けられるでしょう。

ただし、追加カードが発行できない点や、限度額が300万円と法人カードにしては低めに設定されているなど、中小企業には不向きです。

従業員にカードを持たせる予定がなく、楽天経済圏での買い物が多い人に向いています。

ライフカードビジネスライトプラス:コスパ◎個人事業主にオススメ

年会費永久無料
ポイント還元率0.5%
国際ブランドJCB
VISA
Mastercard
利用限度額10〜500万円
発行スピード最短3営業日
ETCカード無料

ライフカードビジネスライトプラスは、開業したてでも審査が可能な、コストパフォーマンスに優れた法人カードです。

ライフカード提携弁護士による無料相談や、海外旅行アシスタントサービス「LIFE DESK」など、これから事業を大きくさせたい個人事業主に向いています。

限度額は500万円と個人事業主やフリーランスなら十分な金額が設定されており、分割払いやリボ払いも可能です。

ただし、空港のラウンジ利用や旅行傷害保険、不正利用の保証などはありません。

ダイナースクラブビジネスカード:接待や会食に利用できる優待サービスが豊富

年会費27,500円(税込)
ポイント還元率1.0%
国際ブランドDiners Club
利用限度額上限なし
発行スピード1〜2週間
ETCカード無料

ダイナースクラブ ビジネスカードは、無制限の限度額や会員制のラウンジ利用など、ワンランク上の法人カードです。

会食や接待に利用できる高級レストランの優待サービスやゴルフ場の予約サービス、プライベートレッスンなど、経営者向けの特典が充実しています。

5,000万円の海外旅行傷害保険が付いており、限度額に上限がないため、長期海外出張でも安心です。

経費の一本化をしたい中小企業や、出張の多い個人事業主に向いています。

Airカード:ポイント還元率1.5%!リクルートサービスの利用でさらにアップ

年会費5,500円(税込)
※初年度無料
ポイント還元率1.5%
国際ブランドJCB
利用限度額10〜100万円
発行スピード3週間程度
ETCカード無料

Airカードは、ポイント還元率を重視している人におすすめの法人カードです。

ほぼすべての支払いでポイント還元率1.5%が適用されるため、少しでも出費を抑えたい人に向いています。

たとえば、ポイント還元率0.5%のカードで毎月10万円の支払いがあった場合、年間で6,000ポインの付与ですが、Airカードで支払うと18,000ポイントも貯まるのです。

備品の購入やホテル、飲食店の予約にリクルートサービスを利用すると、さらにポイント還元率が上がり、貯まったポイントは1ポイント=1円で利用できます。

貯まったポイントを自分のために自由に使える、個人事業主やフリーランスにおすすめの法人カードです。

NTTファイナンスBizカードレギュラー:最大2,000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯

年会費永久無料
ポイント還元率1.0%
国際ブランドVISA
利用限度額40〜80万円
発行スピード2〜3週間
ETCカード550円(税込)

NTTファイナンスBizカードレギュラーでは、国内外の旅行傷害保険最高2,000万円、最大300万円のショッピング補償保険などが自動で付帯します。

また、追加カードは9枚まで無料で、すべてのカードに保険が適用されます。

分割払いやリボ払いにも対応しており、ポイント還元率も1.0%と法人カードの中では高水準です。

Web明細編集サービスが無料で利用可能で、メモ入力や経費費目等の追記、利用用途に合わせた明細の分割など、経費精算の事務処理が効率化できます。

国内外への出張が多く、業務を簡略化させたい人におすすめの法人カードです。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード:Web関連のフリーランスにオススメ

年会費永久無料
ポイント還元率0.5%
国際ブランドAmerican Express
利用限度額500万円
発行スピード最短3営業日
ETCカード無料

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、Web関連の個人事業主やフリーランスにおすすめの法人カードです。

特定のWeb関連サービスを利用するとポイント還元率が2%と4倍まで上がるため、非常にお得な特典となっています。

ポイント還元率が4倍になるサービス

  • Amazon Web Services
  • エックスサーバー
  • お名前.com
  • かんたんクラウド
  • クラウドワークス
  • サイボウズ
  • さくらインターネット
  • Money Forward クラウド
  • モノタロウ(事業者向けサイトのみ対象)
  • Yahoo! Japan(ビジネスサービスのみ対象)

追加カードは9枚まで無料で発行できるため、従業員それぞれに違うカードを渡せます。

発行スピードも最短3営業日と短く、申し込みはWeb完結で決算書や登記簿も提出不要です。

ETC協同組合ガソリンカード:年会費無料!ガソリン代を1円でも安くしたい人向け

年会費永久無料
ポイント還元率
国際ブランド
利用限度額上限なし
発行スピード1〜2週間
ETCカード無料

ETC協同組合ガソリンカードは、給油時の支払いに特化している特殊な法人カードです。

アポロステーションや出光、昭和シェルSSなど、全国に6,400店舗以上あるガソリンスタンドを均一価格で利用できます。

どの店舗で給油しても金額が変わらないため、安いガソリンスタンドを探す手間がなくなるのは大きなメリットでしょう。

また、給油以外に利用できないため、従業員の不正利用も防げます。

一般的なクレジット機能が付いていないため、クレジット会社の審査不要で利用できる点もETC協同組合ガソリンカードならではの特徴です。

ラグジュアリーカード チタン:高ステータスの最強法人カード

年会費55,000円(税込)
ポイント還元率1.0%
国際ブランドMastercard
利用限度額9,900万円
発行スピード最短5営業日
ETCカード無料

ラグジュアリーカード チタンは、高級感のある金属製の高ステータス法人カードです。

年会費は55,000円と高額ですが、コンシェルジュのサポートや経営者コミュニティの参加など、さまざまな特典が用意されています。

また、ラグジュアリーカードが厳選したレストランで、2名以上のコースを利用すると1名が無料になる優待サービスも会食や接待で活躍してくれるでしょう。

主要空港ラウンジの無料利用や、ザ・リッツ、カールトン、ハイアットなどのVIPホテルの優待サービスなど、出張時もゆったりと過ごせます。

事業規模が大きくなって、今よりもランクの高い法人カードを探している人におすすめです。

そもそも「法人カード」と「個人カード」は何が違う?

そもそも「法人カード」と「個人カード」の違いをご存知でしょうか。

法人カードと個人カードには、以下のような違いがあります。

法人カードと個人カードの違い

  • 申し込み時の審査対象
  • 引き落とし口座の選択肢
  • 利用限度額

それぞれ詳しく見ていきましょう。

申し込み時の審査対象

個人カードの場合、申し込み時の審査は本人の情報のみで判断されます。

しかし、法人カードの場合は申込者の情報だけでなく、設立年数や経営状況なども審査の対象です。

そのため、申込者が過去に金融トラブルを起こしていない場合でも、設立年数が浅い場合や赤字が続いている場合は審査に落ちる可能性があります。

個人カードは基本的に、金融トラブルを起こしていなければ審査に通る可能性が高いため、法人カードの方が審査は厳しいと言えるでしょう。

引き落とし口座の選択肢

多くの個人カードでは、引き落とし口座に個人口座しか選択できません。

しかし、法人カードであれば、個人口座に加えて法人口座が選択できます。

個人事業主やフリーランスであれば、個人口座や屋号付き口座での登録も可能です。

利用限度額

一般的な個人カードよりも、法人カードの方が限度額が高く設定されています。

利用限度額の目安

  • 個人カード:10〜100万円
  • ビジネスカード:50〜300万円
  • コーポレートカード:300〜500万円

クレジットカードの限度額は、申込者や会社の信用によって決まるのです。

カード発行時は限度額が低めに設定されていても、滞りなく支払いを続けていれば、徐々に限度額も引き上げられる可能性があります。

法人カード・ビジネスカードの審査では何が見られる?

法人カードの審査は個人カードとは違い、申込者以外の情報も確認されます。

クレジットカードの審査はさまざまな情報を元に結果が決まりますが、法人カードの場合は以下3つのポイントを重点的に見られます。

  • 設立年数
  • 経営状況・支払い実績
  • 代表者の信用情報

それぞれ詳しく見ていきましょう。

設立年数

法人カードの審査では、会社の設立年数も見られます。

一般的には3年が目安とされており、事業開始から3年以上経っていれば、審査に通りやすくなります。

ただし、設立から間もない中小企業や個人事業主でも、審査に通る可能性はゼロではありません。

設立年数が3年以下の場合は、代表者の本人確認書類のみで申し込みが可能な、個人与信用の法人カードを選びましょう。

経営状況・支払い実績

設立年数だけでなく、経営状況や支払い実績も、法人カードの審査で見られるポイントです。

基本的には黒字の方が審査に通りやすくなりますが、キャッシュフローに問題がなければ赤字でも大きな問題にはなりません。

また、申し込み時に記入した情報と、提出した書類に数字のズレがあると審査に通りづらくなります。

経営状況や支払い実績は厳しくチェックされるため、間違いのないように記入しましょう。

代表者の信用情報

個人カードと同様に、法人カードも申込者の信用情報を確認されます。

申込者が過去に金融トラブルを起こしている場合は、審査に悪影響を与える可能性が高いです。

いくら会社の経営状況が好調でも申込者が、いわゆるブラックリストに登録されている場合は、審査に通りづらいでしょう。

ブラックリストに登録される主な理由

  • 支払いの延滞
  • 債務整理
  • 短期間に複数のクレジットカードへの申し込み

ローンやリボ払いの支払いだけでなく、携帯料金の支払いが遅れた場合もブラックリストに登録される可能性があります。

心配な人は申し込み前に、信用情報機関で確認しておきましょう。

法人カード・ビジネスカードに共通するメリット

わざわざ法人カードを発行するメリットはあるの?個人カードで十分なのでは?

上記のように考えている人もいるでしょう。

しかし、法人カードには以下のようなメリットがあります。

  • 社員の経費が管理しやすくなる
  • 領収書をもらう必要がない
  • 経費削減につながる
  • 豪華な特典を楽しめる

法人カードならではのメリットを、それぞれ詳しく解説していきます。

社員の経費が管理しやすくなる

法人カードを利用すれば、社員は現金を持ち歩く必要がなくなり、経費の管理がしやすくなります。

登録した口座に支払いをまとめられるため、経理の計上漏れをなくせますし、業務の簡略化が可能です。

また、社員が「いつ・どこで・何を・いくら」使ったのが正確に把握できるため、経費の無駄遣いを防止できます。

領収書をもらう必要がない

法人カードであれば、領収書をもらう必要がありません。

経費の領収書は確定申告の際に必要ですし、法人税法によって7年間の保管が定められています。

しかし、法人カードの明細書が領収書として認められるため、支払い時に発行される領収書は不要です。

ひと月ごとにまとめて明細書を印刷すれば管理も楽ですし、「領収書をなくした・・」なんてトラブルを回避できます。

経費削減につながる

法人カードの年会費は経費として計上できますし、貯まったポイントを活用することで経費削減につながります。

個人カードの年会費は経費にできませんが、法人カードなら経費として計上できるため、高額なカードでも節税対策として効果的です。

また、経費を「何に・どのくらい」使っているのかが簡単に把握できるため、無駄な出費を抑えられます。

豪華な特典を楽しめる

ラウンジやレストランなど、豪華な特典は法人カードならではのメリットです。

法人カードの特典や優待サービスの例

  • 空港ラウンジ
  • レストラン
  • ゴルフ
  • コンシェルジュサポート
  • 会計ソフトとの連携
  • 旅行保険・ショッピング保険
  • 福利厚生代行サービス

ビジネスカードは年会費が無料でも、中小企業や個人事業主向けの優待サービスが充実しています。

より豪華な特典を楽しみたい人は、ゴールドランクの法人カードを選びましょう。

法人カード・ビジネスカードに共通するデメリット

次に、法人カードに共通しているデメリットを解説していきます。

  • 全体的にポイント還元率が低い
  • 分割払いができないカードが多い
  • 高額な年会費がかかる場合もある

それぞれ詳しく見ていきましょう。

全体的にポイント還元率が低い

法人カードは個人カードと比べると、ポイント還元率が低めに設定されています。

個人カードであればポイント還元率が5%以上のカードも珍しくありませんが、法人カードはそもそもポイントサービスがない場合もあります。

法人カードでポイントを重視している人は、還元率が1.0%以上のカードを選びましょう。

分割払いができないカードが多い

法人カードは、分割払いやリボ払いができないカードも少なくありません。

ただし、最近はリボ払いや分割払いに加えて、キャッシングも利用できる法人カードが増えており、徐々にデメリットが解消されつつあります。

支払い方法の選択肢は、申し込み前に必ず確認しておきましょう。

高額な年会費がかかる場合もある

個人カードは年会費無料、もしくは1回以上の利用で無料など、年会費がかからないカードがほとんどです。

しかし、法人カードは有料であることが多く、中には数十万円の年会費がかかるカードもあります。

また、「年会費無料」と謳っていても無料なのは初年度のみで、2年目以降は有料の場合もあるため注意が必要です。

法人カード・ビジネスカードの作り方

法人カードの作り方は、基本的に個人カードと大きな違いはありません。

早ければ3営業日、長くとも1ヶ月程度で発行されるケースが一般的です。

提出する必要書類の種類やタイミングは異なりますが、以下のような流れで進めていきます。

  • STEP1:申し込み
  • STEP2:必要書類のアップロード
  • STEP3:審査
  • STEP4:カード発行
  • STEP5:カード利用開始

ビジネスカードであれば入力する情報は、法人名や事業内容、資本金、従業員数などの簡単な内容ばかりなので、経験のない個人事業主やフリーランスでもすぐに申し込めるでしょう。

よくある質問

最後に、法人カードに関するよくある質問を回答していきます。気になる項目は確認しておきましょう。

最強の法人カード・ビジネスカードを教えてください。

最強の法人カードは、利用目的や会社の状況によって異なります。

法人カードは、年会費や申し込み基準、ポイント還元率、優待サービス、支払い方法などのポイントを比較して選びましょう。

法人カード・ビジネスカードは代表者以外も使えますか?

法人カードは、代表者以外でも利用できます。

ただし、代表者以外が使う場合は追加カードの発行が必要です。

追加カードの発行上限や料金は、カードによって異なります。

申し込みに必要なものは?

申し込みに必要な書類はカードによって異なりますが、一般的に以下の書類を提出することになります。

  • 代表者の身分証明証(顔写真付き)
  • 代表者の確定申告書、もしくは源泉徴収票
  • 会社の登記事項証明書
  • 会社の決算書
  • 会社の事業計画書

提出した書類は申し込み時に厳しく審査されるため、条件を満たしていることを確認してから提出してください。

設立直後でも法人カード・ビジネスカードは作れますか?

会社の設立直後でも法人カードは作れます。

ただし、設立から3年以上経っていない場合は、審査で不利になる可能性があります。

カードによって審査基準は異なるため、設立直後でも審査を受け付けているか確認しておきましょう。

申し込んでから何日くらいで発行されますか?

カードによってさまざまですが、1〜3週間が一般的です。

最短3営業日で発行できるカードもありますし、1ヶ月以上かかるカードもあります。

最短3営業日で発行できる法人カード

  • 三井住友カード ビジネスオーナーズ
  • UPSIDER法人カード
  • ライフカードビジネスライトプラス
  • セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

短期間に複数のカードに申し込むと「資金繰りに苦戦している」という印象を与えるため、審査が通りづらくなります。

急いでいる場合は、最短3営業日で発行できるカードを1枚ずつ申し込みましょう。

個人事業主やフリーランスでも法人カード・ビジネスカードの審査は通りますか?

ビジネスカードであれば、個人事業主やフリーランスでも審査に通る可能性があります。

申し込み条件で個人事業主が認められている法人カードであれば、フリーランスでも問題ない場合がほとんどです。

ただし、コーポレートカードと呼ばれる大企業向けの法人カードは、個人事業主やフリーランスでは審査に通る可能性は極めて低いでしょう。

法人カード・ビジネスカードで獲得したポイントは個人利用しても大丈夫ですか?

法人カードで獲得したポイントの個人利用は、禁止されています。

事業規模に関係なくポイントの所有者は法人なので、個人利用は「横領」に該当する可能性があるのです。

ただし、法人化していない個人事業主やフリーランスであれば問題ありません。

また、ポイントの個人利用は禁止ですが、マイルは航空会社の利用規定により法人ではなく「個人に付与される」と明記されているため、問題なく利用できます。

イチオシの法人ゴールドカードを教えてください。

イチオシの法人ゴールドカードは、三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドです。

ゴールドランクの法人カードですが年会費は5,500円とリーズナブルですが、優待サービスや特典が優れています。

三井住友カードのノーマルランクにはない空港ラウンジサービスやショッピング保険など、ワンランク上の体験を求めている人におすすめです。

まとめ

この記事では、おすすめの法人カードや選ぶ基準、審査で見られるポイントについて詳しく解説しました。

大企業や中小企業、個人事業主、フリーランスなど、事業規模によって選ぶべき法人カードは異なります。

ポイント還元率や限度額だけでなく、用意されている優待サービスや特典を活用できる、会社の状況に適した法人カードを選びましょう。

この記事を書いた人

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