マッチングアプリに潜む危険性は、投資勧誘などの業者はメッセージだけで見抜くのが困難である点です。
本記事では、30代男性が投資勧誘を受けた実体験を基に、巧妙な手口を詳細に解説します。さらに、公共の場での対面や即時ブロックといった、身を守るための具体的な安全対策と回避策を徹底ガイドします。

編集ライター
東風平マナ(こちんだまな)
【紹介文】
はじめまして、マナと申します。大学時代、「彼氏が欲しい!」という思いから初めてマッチングアプリを利用し、以来、国内で主要なアプリのほとんどを試してきました。その豊富な経験を活かし、専門性と信頼性を兼ね備えた情報を、わかりやすく丁寧にお届けするライターとして活動しています。
【経歴】
- 企業タイアップ記事のディレクション・ライティング
- 読者アンケート集計・分析をもとにした改善提案
- マッチングアプリ専門の連載企画立ち上げ・編集長代行
- インタビュー・取材
※この記事は、山本様へのインタビュー内容を基に、読者の皆様の安全なマッチングアプリ利用に資するよう、専門的知見を加えて編集・構成しています。プライバシーに配慮し、一部表現を調整している箇所があります。
要注意!マッチングアプリに潜む代表的な危険性とは?

まずは、マッチングアプリで報告されている代表的な危険性について確認しましょう。特に注意すべき点をまとめました。
業者・サクラ:課金誘導や別サイトへの誘導
「業者・サクラ」と呼ばれる悪質アカウントは、アプリ運営会社と無関係の第三者が作成します。狙いは、利用者を有料サービスに登録させたり高額商品を買わせたり、さらに出会い系サイトやアダルトサイトなどの危険な外部サイトへ誘導することです。
一見、一般ユーザーに見えるのが厄介です。違和感のあるメッセージや、LINE・SNSへの早すぎる移行を促す誘いには十分注意し、被害を防ぎましょう。
体目的のユーザー:真剣な出会いを装う
表向きは恋愛や結婚に前向きでも、実際は体目的のユーザーもいます。やたら甘い言葉を重ねる、知り合って間もないのに強引に会おうとするなど、不自然なアプローチが目立ちます。
真剣な出会いを求めている方は、メッセージの中身ややり取りの速さに違和感があれば、無理に応じないでください。焦らず、相手の言動や一貫性を確かめてから判断しましょう。
既婚者・恋人がいるユーザー:隠れて利用
既婚者にもかかわらず「独身」と偽って登録し、不倫や浮気目的で利用するユーザーも存在します。こうした相手と関係を持つと、後に既婚事実が発覚した際に精神的トラブルや法的問題に発展し、配偶者から慰謝料請求を受けるケースも報告されています。
気になる相手とやり取りを始める際は、プロフィールの矛盾点や連絡頻度・送信時間の不自然さに注意し、少しでも違和感を覚えたら無理せず慎重に対応しましょう。
個人情報の悪用・特定:安易な情報公開は危険
氏名や住所、勤務先、SNSアカウントなど、個人を特定できる情報をむやみに公開するのは危険です。悪用されると、なりすましや情報漏えいにとどまらず、ストーカー行為や自宅への嫌がらせなど、深刻な被害に発展しかねません。
やり取りに慣れてきても、相手を完全に信頼できると確信するまでは開示を控えましょう。内容やスピードに少しでも違和感を覚えたら、速やかにやり取りを中止してください。
ストーカー被害:執拗な連絡や付きまとい
マッチングアプリでは、ストーカー被害のリスクも見過ごせません。交際や連絡を断ったのに、しつこくメッセージが届く、待ち伏せされるなど、執拗な付きまといに発展する場合があります。SNSを通じて行動範囲や自宅を特定される事例も報告されています。
防ぐには、氏名・勤務先・最寄り駅・SNSアカウントなどの個人情報を安易に伝えないことが重要です。少しでも違和感があれば、運営への通報やブロックなど、早めに対処しましょう。
美人局・恐喝:金銭目的の罠
マッチングアプリを悪用した「美人局(つつもたせ)」や恐喝の被害も報告されています。典型的な手口は、実際に会った相手に突然因縁をつけ、共犯者が現れて「不貞行為だ」「訴える」と脅し、現金を求めるというものです。特に男性ユーザーが狙われやすい傾向があります。
被害を防ぐには、会う前のメッセージや言動に少しでも違和感があれば、無理に会わないことが重要です。初対面は必ず人目のあるカフェや公共の場を選び、安全を最優先に行動しましょう。
【実録:山本さん(仮名)会社員 30代】巧妙化する投資・マルチ商法・宗教勧誘
マッチングアプリを悪用した詐欺的な勧誘が目立っています。恋愛感情で信頼を築いたあと、仮想通貨への投資話やマルチ商法、宗教勧誘へと誘導する手口が増え、手法も一段と洗練されています。
本記事では、30代会社員の山本さん(仮名)がアプリ上で実際に投資勧誘を受けた体験を取材しました。当時のメッセージ内容、最初に覚えた違和感、被害を避けられた経緯まで詳しく聞いています。
同様の被害を防ぐには、どんな誘い文句が使われ、どの段階で「おかしい」と気づけたのかが手がかりになります。実体験から得られた教訓を、参考にしてください。
インタビュイープロフィール

山本様(仮名)会社員 30代
恋人がほしいという理由で某マッチングアプリを利用していた。
そのときにあった経験をお話してくださいました。
マッチングアプリは現在も利用中。
「可愛い子」との出会いから始まった悪夢:経験者のリアルな証言
山本様彼女が欲しくてマッチングアプリを始めました。そこでマッチングした女性は、正直、一般的に見て『可愛い』と思えるような方でしたね。メッセージのやり取りも普通で、日常の話や好きなことなど、ごく自然な会話が続いていました。特に怪しい点は感じませんでした。
山本さん(仮名)のケースでは、実際に会う前のメッセージ段階で不審な点は見当たらなかったといいます。
丁寧な言葉遣いに加え、共通の趣味で会話が弾み、「この人なら信頼できそうだ」と感じて自然と期待が高まっていたそうです。
そのぶん、その後の展開には大きな驚きとショックを受けたと振り返ります。
巧みな会話と段階的なアプローチ:勧誘の手口を分析



1回目に会った時も、普通にお茶をしながら楽しく会話しました。ただ、帰り際に『私、実は投資みたいなこともやってるんだ』と、ポロッと話が出たんです。その時は深く気にしませんでした。



問題は2回目でした。会うなり、いきなりがっつり投資の話が始まったんです。『私、これでかなり稼いでる』と言って、スマホで投資結果の画面を見せてくるんですが、ドル建ての表記だったりして、正直よく分からない。それでも『あなたを信頼してるから特別に教える』といったことを、しきりに繰り返されました。
これは、悪質な勧誘の典型的な手口の一つです。
- 魅力的なプロフィール:まず警戒心をほぐすため、容姿や経歴で関心を引きます。
- 最初は普通の会話:いきなり本題に入らず、日常の話題で距離を縮め、相手の警戒を解きます。
- 段階的な情報開示:1回目のデートの終わり際など、少しずつ本題(投資・ビジネスなど)に触れ、反応を確かめます。
- 2回目以降に本格勧誘:関係ができたと判断すると、本格的な勧誘に移ります。「あなただけ」「特別に」といった言い回しで、有利な話だと錯覚させます。
見せかけの「実績」と「信頼」アピール:冷静な判断を曇らせる罠



スマホで見せられた画面も、本物かどうかは分かりません。分かりにくい表記で、何がどう『勝っている』のかも不明瞭でした。ただ、『信頼している』『特別だ』と言われると、こちらも無下にはしにくい雰囲気がありました。
「すでに利益が出ている」と見せる偽の投資画面のスクリーンショットや、「あなたにだけ特別に教える」といった親しさを装う“特別感”の演出は、冷静さを奪う典型的な詐欺の手口です。
実際に、消費者庁や警察庁などの公的機関も、SNSやマッチングアプリを介した投資詐欺の増加について繰り返し注意を呼びかけています。
「簡単に稼げる」「損しない方法がある」といった甘い誘いには十分注意し、少しでも怪しいと感じたら、一人で抱え込まずに相談窓口へ連絡しましょう。
参考:消費者庁 – SNS等で知り合った相手からの投資勧誘に注意!
断っても食い下がる…物理的拘束はないが逃げにくい状況とその対処



私ははっきりと『興味ない』と伝えたんですが、相手はなかなか諦めず、話を続けようとしてきました。物理的に拘束されているわけではないのですが、話を切らせてくれない雰囲気で、席を立ちづらかったんです。



たまたま店員さんが食器を下げに来たタイミングで、『じゃあ!』と言って、相手の分の支払いもせずに、半ば逃げるように店を出ました。
もし、はっきりと「興味がない」と伝えても、相手が引き下がらずに強引な誘いを続けてくる場合、それは危険なサインと考えるべきです。
実際に投資勧誘を受けた山本さん(仮名)も、違和感を覚えた時点で毅然とした態度で断り、その場から離れる決断をしたことで、被害を未然に防ぐことができました。
仮にお金を払っていなかったとしても、身の危険を感じたら、即座に距離を置く・その場を離れる・ブロックや通報を行うことが最優先です。
相手に悪意がある場合、少しの「隙」や「曖昧な返答」さえも、ターゲットとして執拗に狙われる可能性があります。迷ったときは、自分の安全を最優先に考えてください。
経験者が語る「会うまで見抜けなかった」という現実



正直、会う前のメッセージだけでは、相手がそういう目的だとは全く分かりませんでした。 普通にコミュニケーションが取れていたので…。やっぱり、実際に会ってみないと分からない部分が大きいですね。



こういう経験をすると、次に会う人もそうなんじゃないかと疑ってしまったり、恋愛活動自体が少し億劫になったりしますね。ショックは受けますが、ある程度は『運が悪かった』と割り切って、少し時間や距離を置くことも必要なのかもしれません。
山本さん(仮名)が語ったように、手口が巧妙だと、やり取りだけで見抜くのは難しいのが現実です。だからこそ、実際に会う際は安全を最優先に行動してください。
危険な状況に巻き込まれかけた場合、恐怖やショックで心に負担がかかることは珍しくありません。
そのときは自分を責めず、信頼できる友人や専門の相談窓口に頼る、いったんアプリから距離を置くことがこうした選択が回復の助けになります。
まずは自分の身を守ることを最優先に。安心して出会いを楽しめる環境を整えていきましょう。
投資勧誘以外にも注意!マルチ商法や宗教勧誘のケースも
今回取り上げた投資勧誘に限らず、マッチングアプリを通じて高額商品の購入を迫るマルチ商法(ネットワークビジネス)や、特定の宗教への勧誘が行われる例もあります。
いずれも、恋愛感情や築いた信頼関係を巧みに利用し、「簡単に儲かる」「一緒に夢を叶えよう」「人生を変えるセミナーがある」などの前のめりな言葉で誘うのが特徴です。
善意の提案に見えても、少しでも違和感があればその場で断りましょう。信頼できる家族や友人に相談する、会う約束をいったん見直すなど、冷静な対応を心がけることが大切です。
その他(ロマンス詐欺など)
マッチングアプリには、先述の事例に加え、恋愛感情を巧みに利用して金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」など、さまざまなリスクが潜んでいます。ロマンス詐欺は、恋人関係を装って信頼を築いたうえで、病気や事故、トラブルを口実に金銭を求める悪質な手口です。被害額が数十万〜数百万円に達するケースも報告されています。
オンラインのやり取りだけで相手の素性を見抜くのは容易ではありません。氏名や住所はもちろん、金銭の話が出たときはいったん立ち止まり、冷静にリスクを検討する姿勢が何よりも重要です。
マッチングアプリの危険から身を守る!具体的な回避策と注意点


ここまで見てきたように、マッチングアプリは便利な一方で、さまざまなリスクも抱えています。身を守るには、具体的に何に気をつけ、どう行動すればよいのか。
本記事では、投資勧誘の被害に遭いかけた山本さん(仮名)の体験談に、アプリの仕組みに詳しい専門家の視点も添えて、安全に利用するための具体的な方法と心がけを詳しく解説します。初めて使う方も、再開を検討している方も、参考にしてください。
会う前にチェック!怪しいユーザーを見抜くヒント(限界も理解する)
事前に完璧に見抜くのは難しいものの、次の点には注意してください。
プロフィール写真や自己紹介文の違和感
- 写真がプロ撮影並みに整いすぎている、またはネット上の転載画像に見える。
- 自己紹介文が抽象的すぎる、あるいは他のユーザーと酷似している。
- 年収や職業などのスペックが不自然に高い。
- 早い段階から「稼げる」「自由なライフスタイル」などを強調してくる。
メッセージでの不自然な点(すぐに連絡先交換、不自然な日本語など)
- マッチング直後に、LINEなど外部連絡先への移行を強く求めてくる(アプリの監視を避ける狙いの可能性)。
- 会話がかみ合わない、不自然な日本語が続く(翻訳ツールを使っている可能性)。
- 早い段階で住所・勤務先・家族構成などの個人情報を詳しく聞いてくる。
- 具体的なデートの約束を避け、投資やビジネスの話ばかり持ち出す。
※当てはまる点があっても単独では断定できません。違和感が重なったら、距離を置く判断を優先しましょう。
【経験談から学ぶ】メッセージだけでの見極めは困難。過信は禁物
山本さん(仮名)の体験が示すように、マッチングアプリのメッセージだけで相手の本当の目的や人柄を見抜くのは非常に難しいものです。実際、やり取りの最中は違和感がなく、「誠実で話しやすい相手」と信じてしまったと振り返っています。
プロフィールや文章の印象だけで信用しすぎず、「直接会って話すまでは本当の人となりは分からない」という前提を常に意識しましょう。とくに、次のような行動が見られた場合は要注意です。
- 不自然なほど早い段階で会おうと誘ってくる
- 外部のSNSアカウントや個人情報の開示を急かす
こうした違和感を覚えたら、無理にやり取りを続けず、一度距離を置くなど慎重に対応することが重要です。
初めて会うときの鉄則:安全を最優先に行動する
会う約束をするときは、次の点を必ず守りましょう。
公共の場で、人目のある昼間の時間帯に会う
初対面なら、出入りが多いカフェやファミリーレストランなど、人目のある場所を選びましょう。夜よりも日中のほうが周囲の視線が多く、万が一トラブルが起きても助けを求めやすく安心です。
個室居酒屋や車内などの密室はできるだけ避けるのが基本です。相手に問題がなくても、安全確保の「予防策」として公共性の高い場所を優先する意識を持ちましょう。
初回は食事やお茶など、短時間で切り上げられるプランにする
初対面の相手とは、1~2時間で切り上げやすいカフェでのお茶や軽めの食事など、短時間のプランを選びましょう。ドライブや映画、個室デートのように長時間拘束されるプランは、「合わない」と感じてもすぐ帰りにくいので避けるのが安心です。
とくに初回は、気軽に会えて、いつでも切り上げられる環境を事前に整えておくことが重要です。「合わなければ帰る」という心構えがあるだけで心に余裕が生まれ、安全なデートにつながります。まずは短時間プランで少しずつ信頼関係を築いていきましょう。
事前に友人や家族に「行き先・相手情報・帰宅予定時間」を共有しておく
実際に会う前に、待ち合わせ場所や行き先、帰宅予定時刻を信頼できる家族や友人へ知らせておきましょう。万一トラブルが起きても、第三者が状況を把握していれば素早く動けて、身の安全につながります。
とくに初対面の場合は、相手のプロフィール画面のスクリーンショットや LINE の ID など、最低限の情報も共有しておくと安心です。「少し大げさかな」と思う準備こそ、あなたを守る大きな力になります。
車や自宅など、密室での接触は避けましょう
初対面や、まだ信頼関係が十分でない段階で相手の車に同乗したり、自宅に招いたり招かれたりするのは避けてください。密室では第三者の目が届かず、トラブル時に逃げ場がなくなるなど、安全の確保が難しくなります。
たとえ「良い人そう」「断ると悪い気がする」と感じても、自分の安全を最優先に。密室環境はきっぱり避ける姿勢を徹底しましょう。
もし「怪しい」「危険だ」と感じたら?即座に取るべき行動
デート中やメッセージの最中に「怪しい」「違和感がある」「何かおかしい」と感じたら、それは危険を察知したサインです。直感を信じ、ためらわずに行動しましょう。
曖昧にせず、はっきりと「No」を伝える勇気を持とう
投資・宗教・マルチ商法など、少しでも不快や違和感がある誘いには流されないこと。
「ちょっと興味がありません」「申し訳ありませんが、それには関わりたくありません」など、意思を明確に示すと、相手の本音や態度が見えやすくなります。
相手に気を遣う必要はありません。直感を頼りに、嫌だと感じたことには毅然と「NO」。自分の快適さと安全を優先するのは、わがままではなく当然の自己防衛です。
危険を感じたら、迷わずその場から離れる(身の安全が最優先)
相手がしつこく引き下がらない、少しでも「怖い」「おかしい」と感じた──そんなときはためらわず離れましょう。山本さん(仮名)も、違和感を覚えた瞬間に早めに切り上げたことで、被害を防げました。
具体的には、次のような方法があります。
- 「体調が悪くなった」と伝えて席を立ち、そのまま店を出る
- 友人に電話をかけ、「緊急で呼ばれた」と告げてその場を離れる
- 理由を細かく告げず、「すみません、お先に失礼します」とだけ伝えて退出する
理由は何でも構いません。最優先はあなたの安全です。遠慮や気まずさは不要。自分を守る判断を大切にしてください。
危険なユーザーは、通報・ブロックでしっかり対処を(被害の連鎖を防ぐために)
怪しい、不快、危険と感じたら、アプリ内の通報機能で運営に報告しましょう。多くのマッチングアプリでは、プロフィールやメッセージ画面からワンタップで通報・ブロックできます。数秒で完了するので、「念のため」でも積極的に活用してください。
あなたの通報は、ほかのユーザーの被害を未然に防ぐ力になります。「自分さえ我慢すれば…」ではなく、安全で安心な出会いの場づくりに協力する意識を持ちましょう。
公的機関への相談も視野に入れる(消費者ホットライン188など)
万が一、金銭被害に遭ったり、悪質な勧誘を受けた場合は、一人で抱え込まないでください。
まず「これって詐欺かも?」「騙されたかもしれない…」と感じたら、消費者ホットライン188(いやや!)へ電話を。全国の消費生活センターにつながり、専門相談員が無料で対応してくれます。
脅迫や強引な金銭要求など、身の危険を感じる状況では、ためらわず警察(#9110)へ相談してください。
あなたの通報・相談は、これ以上の被害を防ぐ大きな力になります。「こんなことで相談していいのかな…」と迷わず、一歩を踏み出すことが自分を守る第一歩です。
参考:消費者庁 消費者ホットライン
危険性を理解したうえで、それでもマッチングアプリを前向きに活用するには


ここまで、マッチングアプリに潜むリスクやトラブルを解説してきました。ただ、過度に不安になる必要はありません。危険性を正しく理解し、事前に対策しておけば、マッチングアプリは安心して活用できる出会いの手段です。
実際、多くの方がアプリを通じて信頼できる相手と出会い、交際や結婚に至っています。大切なのは、「楽しむこと」と「注意すること」のバランスを保ち、自分のペースで使うこと。不安を覚えたら、無理をせず周囲に相談する、いったん距離を置くなどして、いつでも自分の安心と安全を最優先にしてください。
出会いの幅が広がるのは、マッチングアプリならではの大きなメリット
マッチングアプリの大きな魅力は、普段の生活ではなかなか出会えない相手と気軽につながれることにあります。
たとえば、職場と自宅の往復になりがちな方でも、地域や業界、年齢層、趣味・嗜好の異なる多彩なユーザーと、効率よくマッチングできるのが強みです。
【経験談から】悪質なユーザーばかりではない事実(山本様も普通の出会いを経験)



(投資勧誘のような)嫌な経験もしましたが、マッチングアプリで普通に良い出会いもありましたよ。
インタビューの最後に、山本さん(仮名)はこう語っていました。悪質なユーザーは一部にすぎず、多くのユーザーは真剣に出会いを探しています。だからこそ、少数の悪質な存在のせいで、すべての出会いの可能性まで閉ざしてしまうのは、もったいないのかもしれません。
安全性が高いマッチングアプリを選ぶためのチェックポイント
トラブルを回避し、安全に出会いを楽しむには、まずアプリ選びが肝心です。
本人確認の厳格さや監視体制、サポートの質はアプリごとに異なるため、信頼できるサービスかどうかを見極めましょう。まずは次の点を確認してください。
本人確認・年齢確認が必要な理由
個人情報を扱うマッチングアプリや、年齢制限のあるライブ配信アプリでは、「本人確認」や「年齢確認」の義務化が進んでいます。手続きには、運転免許証・パスポート・健康保険証などの公的証明書が一般的に用いられます。
確認プロセスが厳格なアプリほど、なりすましや未成年の不正利用を未然に防ぎやすく、安心して利用できる高い信頼性を確保しています。
24時間365日の監視体制はある?
マッチングアプリやライブ配信アプリ、SNSを安心して使うには、24時間365日での監視体制が整っているかを確認しましょう。不審なユーザーの動きや利用規約違反をリアルタイムで検知できる仕組みがあれば、信頼性は高いと言えます。
近年は AI による自動検知の精度が上がっていますが、見落としがゼロになるわけではありません。AI 検知に加え、人の目によるモニタリング(有人監視)を併用しているサービスは、トラブル防止の面でより有効です。
違反報告・ブロック機能が充実しているか?
悪質なユーザーに遭遇した際、すぐに対応できる仕組みがあるかは信頼性に直結します。迷惑行為や不適切な発言を運営へ即時に伝えられる「違反報告機能」や、相手からのアクセスを遮断できる「ブロック機能」が、誰でも直感的に使える設計かをチェックしましょう。
これらの機能が充実していれば、安心して利用でき、トラブルの予防にもつながります。
利用規約で禁止行為が明確に定められているか?
利用規約は必ず読み、どの行為が禁止されているかが明確に示されているかを確認してください。
とくに、投資や宗教への勧誘、マルチ商法の勧誘行為、既婚者の利用など、トラブルの火種になりやすい行為が具体的に禁じられているかをしっかりチェックすることが重要です。こうした禁止事項の有無や記載の具体性は、サービスの信頼性・安全性を見極めるうえで欠かせない判断材料になります。
まとめ:危険性を正しく理解し、賢く安全にマッチングアプリを活用しよう


本記事では、山本さん(仮名)の実体験をもとに、マッチングアプリに潜む投資勧誘などのリスクと具体的な対策を解説しました。アプリは便利な出会いの手段ですが、悪質なユーザーがいるのも事実です。
安心して活用するために、次の3点を心がけてください。
- リスクを正しく理解する:どんな危険があるかを事前に把握し、対策の土台を作る。
- 常に警戒心を持つ:「もしかして?」という意識を保ち、相手を安易に信用しない。
- 具体的な対策を実践する:初対面時のルールを守り、違和感があればすぐ行動に移す。
これらを徹底し、本人確認や監視体制が整った信頼できるアプリを選べば、マッチングアプリは出会いの可能性を大きく広げる強力なツールになります。
この記事が、皆さんの安心・安全な利用の一助になれば幸いです。共通の趣味でつながりたい人は、コミュニティ機能が充実したアプリが狙い目です。おすすめアプリ比較ページでは、趣味タグやイベントの使いやすさも評価。自分に合う場を選びましょう。



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