コールドリーディングを使う占い師の具体例!やり方やコツ・防ぐ方法

コールドリーディングを使う占い師の具体例!やり方やコツ・防ぐ方法

占いなどの話題で「コールドリーディング」という言葉を耳にして気になったことのある人も多いのではないでしょうか。

この記事では、話術の一つとして手品や営業などでも使われることの多いこのコールドリーディングというテクニックについて紹介します。

目次

コールドリーディングってどういうもの?

コールドリーディングってどういうもの?

コールドリーディングの「コールド(cold)」とは、「冷たい・寒い」といった意味の他に「事前の準備がない」といった意味があり、また「リーディング(reading)」は「読む」。

この場合では相手の心を読むことを指します。

つまりコールドリーディングとは、「事前の準備なしに相手の心を読む方法」と訳すことができます。

たとえば仕事などで初めて会う人の場合、事前にその人について調べておくことがありますよね。有名な相手であれば著書や過去の映像、またネットなどで基本的な情報なども見ることができるでしょう。

また有名人でなくともSNSなどをやっていれば、その人の人となりや交友関係、好きなものや嫌いな物も事前に知っておくことができます。

相手の情報を事前に知っていれば、交渉などの際にはその人が好きだと言っていたものをお土産に持っていったりすれば話をうまく進めることも可能です。

ですがもしもそういった事前の調査ができない場合、たとえば有名人でもなくSNSをまったくやっていなかったり、またその人と会うことは事前にわかっておらず、急にその人と会うことになった場合。

飛び込みで占ってもらう時なんかは大抵そうですよね。

そんな時に、初対面の状態から会話の中で少しずつ相手の情報を引き出していく。それがコールドリーディングと呼ばれているテクニックなのです。

コールドリーディングはどういう方法を使っている?

コールドリーディングはどういう方法を使っている?

コールドリーディングは話術によって情報を引き出し、さらには自分にとって都合のいいように相手をコントロールする手法まで含まれています。

そのため、その方法は多岐に渡りますが、占い師においては典型的なものとして以下のような手順があります。

相手が協力しやすい空気を作る

まずは相談者のことを褒めるなどして、好感度を高めて信頼関係を徐々に作っていきます。

そのうえで、占いがそもそも確実性の高いものではないことを説明し、きちんと占うためには自分を信じてもらうこと、そして協力してもらうことが必要だと述べます。

そうすることでただ一方的に自分が占うのではなく、相談者側からの協力、つまり積極的に情報提供をしていきやすい空気を作ります。

質問をする

相手が答えやすい雰囲気を作ったら、簡単な質問からはじめていきます。

たとえば「あなたには誰にも言えない秘密がありますね」など誰にでも当てはまり、かつ相談の核心に近づけるような質問をします。

また対面している場合には服装や外見的特徴から、悩みの種類を当ててみたり、病気の可能性を指摘したり、人間関係に関する質問などを投げかけていきます。

ただしこの場合でも、外れていても後からフォローできるような曖昧な投げかけや、誰にでも当てはまる質問から進めていきます。

相手の反応を見て言葉を変えていく

質問をすることで、それが正しい場合でも間違っている場合でも、相手の反応を見ることができます。

当たっていれば当然という態度のまま、さらにそれを深掘りしていきます。

当たっていない場合にもそれをそのまま認めるのではなく、本人が気がついていないだけで自分には見えているとか、あるいは少し言葉を変えるなどして正しさの信頼を得ていきます。

反応や情報を見ながら、さらに詳細に探っていく

投げかけた質問への反応には多くの情報が含まれており、そこから相談者の好悪や悩みごと、知りたいことなどを把握していきます。

質問に関しても正解率が高いに越したことはありませんが、もっとも大切なのは相手の反応を知ることで、そこから外見的特徴、仕草、声のトーンなどを見て、相談者の核心に近づいていくのです。

コールドリーディングとホットリーディングの違いとは?

コールドリーディングとホットリーディングの違いとは?

コールドリーディングと同類のテクニックとして「ホットリーディング」と呼ばれるものがあります。

コールド」に対して「ホット」ということからも分かるように、コールドリーディングが事前の情報なしに目の前にした相手から話術によって情報を引き出していくのに対して、ホットリーディングでは会うことになっている相手を事前に調査しておいて、実際に会った時にさも初対面でそれを見抜いたかのように見せかける手法です。

たとえば有名人ならば過去の様々なニュースやゴシップ、ファンからの情報、またブログやSNSなどから事前に調べておくことも可能です。

有名人以外でも現代ではSNSをやっている人も少なくないので、そうしたアカウントを見つけて情報を集めます。

より本格的なものになると、待ち時間に自身のスタッフや弟子と会話をさせて情報を引き出したり、また予約制にして住所などの個人情報をまず入手します。

必要であれば探偵や興信所のように家を調べたり尾行などをして情報を収集するケースもあります。

特に大物と呼ばれる占い師は失敗が許されないこともあり、こうしたホットリーディングに時間とお金を注ぎ込んでいることも少なくないと言われることもあります。

こうして事前に集めたものを駆使して、既知の情報をあたかもその場で見抜いたかのように見せかけて相手の信頼を得ていくのです。

コールドリーディングを使う占い師の特徴

コールドリーディングを使う占い師の特徴

コールドリーディングを使う占い師の特徴を解説します。

褒める

基本的に褒められて気分が悪くなる人はいません。まずはその人の外見や雰囲気を見て、その人が自身を持っているような部分を褒めます。

すると相手は自分のことをよくわかってくれていると感じるうえ、気分も良くなるため、占い師に対する信頼度が上がってさらに話を引き出しやすくなります。

誰にでも当てはまることを言う

たとえば「嘘をついたことがある」「誰かに認められたいと思っている」など、大抵の人ならば思い当たるようなことを言って、良い反応が返ってきたら、それをさらに深掘りしていくという方法です。

占い師を頼る人はほとんどが悩みごとを抱えているため、不自由・不満なく生きていると答える人はまずいないでしょう。

そうした点を突いて、あたかも深層心理をズバリと言い当てたように見せるのです。

曖昧なことを言う

たとえば「あなたにはまだ眠っている能力がある」「実現させたい夢がある」など、かなり幅広く解釈が可能なことを言います。

まだ眠っている能力ならば、本人にも自覚がないので答え合わせのしようがありません。

多くの人は自分にまだ隠された可能性があると思いたいものですから、第三者からそう言われれば思わず認めたくなるものです。

また夢に関しても大体の人は抱いており、それが「好きな人と付き合う」でも「プロスポーツ選手になりたい」「~が欲しい」でもすべて夢とひとくくりにすることが可能です。

そんな曖昧な問いをしておいて、まさにその通りだと思った相手が自ら話してくるのを待ち、情報を引き出していくのです。

正反対の例を挙げる

「あなたは明るく見られることもあるが、暗い部分もある」あるいは「暗い人間と見られがちだが、本当は明るさもある」など、正反対の要素を組み合わせて言います。

人の性格や属性はどちらかが100%ということはなく、何事においても二面性を持っていることが普通です。

パッと見て明るそうに見える人ならば、人には言えないけど本当は悩んでいる部分もある、とか、人からは暗い人間と見られているけど本当は明るいところだってある、など。

その人の第一印象と対極にある、本人が密かに認めてほしいと思っている部分にスポットライトを当てることで、この人は自分のことをわかっていると思わせる手法です。

どんな占い師ならばコールドリーディングをする可能性が低い?

どんな占い師ならばコールドリーディングをする可能性が低い?

コールドリーディングをする可能性が低い占い師について解説します。

鑑定結果が出るのが早い占い

ここまで解説してきたように、コールドリーディングには相談者との対話にある程度の時間を使う必要があります。

ただ単に質問をして情報を引き出せばよいというものではなく、相手との信頼関係を築きながらゆっくりと本人の意思で心を開いてもらうこともテクニックに含まれるため、非常に短時間での占いには向いていない手法だと言えます。

そのため、かなりの短時間で結果が出るタイプの占いではコールドリーディングはあまりないと考えていいでしょう。

情報が必要のない占い

たとえば手相占いやタロット占いなど、占いの手順がはっきりとしており、法則もある程度明確な占いであるならば、相談者の情報はそこまで必要なものではありません。

もちろん回答はその相談者の悩みに合ったアレンジが必要になりますが、あくまで道具や相を中心としてその結果を重視する占いや、必ずしも本人の属性や内面などを言い当てる必要はありません。

将来的に願いが叶うかどうかといった悩みに対する占いならば、そもそも本人の情報がそれほど必要ではないため、コールドリーディングが使われることも多くありません。

電話占いにする

コールドリーディングは質問や会話の中で相手の反応を見て情報を引き出していく手法です。

そのためには表情や動き、そして服装やメイクなどの外見的特徴の観察も重要になってくるため、より高度なものであれば対面が基本です。

また部屋などの閉鎖的な空間によって、相談者との親密な関係を作るといった点もポイントです。

そのため、声だけでやり取りをする電話占いにはあまり向いていない手法だと言えます。

なのでコールドリーディングを避けたいと思ったならば、電話占いを利用することも選択肢の一つでしょう。

恋愛やビジネスでもコールドリーディングを使える?

恋愛やビジネスでもコールドリーディングを使える?

コールドリーディングは事前情報がない状態から相手の情報を引き出していく手法であり、その応用は占いだけに限ったものではありません。

恋愛やビジネスなど、人と人とのコミュニケーションが介在する場においては、テクニックとして使えるものも多くあります。

たとえばビジネスにおいては、飛び込み営業でもコールドリーディングがよく使われています。

顧客となる企業でも個人でも、日頃から悩みを抱えてない人というのはまずいません。

清掃器具の売り込みならば、家に入った時点で部屋の汚れや、住人が苦手とする掃除の個所なども見えてくるでしょう。

そこで本人の「ここが綺麗になったらいいな」という潜在的な願望を当ててみせ、そこから自社の商品を売り込んでいくのです。

恋愛では「ダブルバインド」と呼ばれるテクニックが効果的です。

二つの選択肢を相手に提示することで、どちらかを選ばなければならないという縛りを作り出し、どちらを選択しても自分の得になるように誘導するという手法です。

たとえばデートに誘いたい時、ただ誘うだけでは断られてしまう可能性があります。

しかし、「映画と食事どっちがいい?」といった二択を投げかけることで、デートをしないという選択肢を相手の頭の中からなくし、どちらであってもデートに誘えるという状況を作り出すのです。

コールドリーディングのまとめ

コールドリーディングのまとめ

コールドリーディング」という言葉だけを聞くと、どこか悪徳な、詐欺のような印象を覚えるかもしれません。

ですが実際には営業や恋愛においても日常的に使われているものであり、それが相手のためにもなっているものならば、必ずしも悪質とは限りません。

あくまでも道具の一つであり、それが良いか悪いかは使う人によるということでしょう。

占いでも相談者の悩みを解消されることが本意であり、より深い相談に乗るためにコールドリーディングを駆使する占い師も少なくありません。

より信頼性の高い占いを受けたい場合は、電話占いなどコールドリーディングを悪用しにくい占いを選択することをおすすめします。

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この記事を書いた人

望月 星乃のアバター 望月 星乃 編集部マネージャー

占いセレクト編集部マネージャーです。
子供の頃から占いに興味があり自らタロットで占ったり、失恋のたびに周りで当たると噂になっている占い師の所へ行って占ってもらったり、30年以上占いに関わってきました。
当サイトでは占い好きのスタッフが集まり日々調査を行い、電話占いや全国の占い師についての情報を発信しています。

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